あなたは何故"それ"をしたいのか?~目的と手段について~
さて、近年感じているモヤモヤの原因について書こうと思います。
そのモヤモヤとは「目的と手段がわかってない人が多すぎる」という事です。
例えば私のところには「将来レコーディングエンジニアになりたい」と相談にくる方が毎年それなりの人数います。
レッスンの前には色々と話を聞く"ヒアリング"を行うのですが、話を聞いていくと冒頭に書いた"モヤモヤ"とした気分になることが多々あります。
レコーディングエンジニアというのは職業の名称のひとつです。
もちろん、目標になり得るものではあると思います。
ただしレコーディングエンジニアにだけなろうと思えば今日から誰でもレコーディングエンジニアを名乗れます。
実際にそうした人たちは沢山いると思いますが・・
何が言いたいかというと レコーディングエンジニアになって何をしたいのか? が無い人が結構いるというのが私が感じる"モヤモヤ"の正体です。
「目的と手段」という言葉があるように、何かの目的が先にあって、それを遂行するために手段がある、という事の意味なのですが
これが逆になってしまう、または目的なき手段になってしまっている場合がかなりの数存在します。
それは色々なもの、仕事や商品、サービスを利用する際でも共通します。
例えば、最近目にした記事で「誰でも簡単にボーカロイドをはじめられる」というものがありました。
ボーカロイドとは歌のような音を出せる楽器の事ですが
このボーカロイドを始めるっていうのが発展して"ボーカロイドをしたい"みたいなものになってしまっているのではないか? という事です。
同じように「DTMをやりたい」「歌手をやりたい」「アイドルになりたい」「メジャーデビューしたい」とか、
もっと範囲を広げると「金持ちになりたい」「いい会社に就職したい」「結婚したい」とかも同じなのですが
どうして歌手になりたいのか? 歌手になったら何をしたいのか?
(歌手の部分を他のものに変えてみてください)
これがスポーンと抜けているような気がするのです。
話を戻すと
レコーディングエンジニアになりたい という気持ちはよくわかります。
でも レコーディングエンジニアになったら何をしたいのか?何をしたくてレコーディングエンジニアになりたいのか? が無い場合があるのです。
私の話をしますと、私がエンジニアになりたかった理由は「音楽が大好きで音楽制作の現場を仕切りたかったから」です。
当時、最後の最後まで音楽の中の音"サウンド"を決定付けするのは、ミュージシャンでもなくプロデューサーでもなくエンジニアだと思ったからです。
バンドをやりたい とか メジャーデビューしたい アイドルになりたい
という気持ちは悪くはありません。
でも もう一度考えて欲しいのです。
何故そう思うのか? 何をしたくてそう思うのか?
という事を。
そうすると、やるべき事や 本当にやりたい事が見えてくると思います。
それでも「いや 自分は歌手をやりたいんだ」と言うのであれば、本物の歌手になってください。
歌はもちろん抜群に上手くないといけません、あやゆるジャンルを歌いこなさなくてはいけません。
と
私は考えます。
求める歌手象がそういった事でないならば歌手って何ですか?と思ってしまうのです。
わかりにくい文章で失礼しました。
あなたは何故"それ"をしたいのか?~目的と手段について~
でした
おわり