レコーディングエンジニアの仕事ブログ

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YAMAHA HPH-MT220 レビュー

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遅ればせながらYAMAHAのモニターヘッドフォンHPH-MT220をレビューしたいと思います。
これを買ってすぐに新しくHPH-MT17が発売されてしまい、なんだか損をした気分なのですが・・・

さて HPH-MT220ですが元々ヤマハのモニタースピーカーを使っていることもあり発売時から気になっていました。

しかし特に必要もなかったのでスルーしていたのですが
まあ そろそろ別のヘッドホンも買うか、という理由にならない理由で購入したわけです。

まず今まではSONY MDR-CD900STを使っていたのですが
900STに慣れていることもあり、また特に不満も無かったというのが本音です。

大体がヘッドホンだけでミックスやマスタリングを済ませることもないのであくまで確認用として私はヘッドホンを使います。
その点をふまえてレビューを参考にしてください。

まず

大きさ、重さなど

900STと比べると一回り大きく、重いです。
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音質に影響するドライバー部分は仕方が無いにしても 上部のヘッドバンド部分はもう少し軽量化をしてもいいのではないでしょうか?

装着感

装着感は良いです。遮音性もよく密閉型としての機能は優秀です。
また重いといっても900STと比べてなので 疲労感があるか?というとそうでもありません。
ただし1日何時間も使用しないのでヘビーユーザーとは感想が異なると思います。

音質

音は最近のモニター用の傾向、高音域~低音域までスムーズにきれいな印象です。
バーブのかかり具合やボーカルの発音のニュアンスなど非常に明瞭です。
低音は特に出過ぎという事はないのですがモニター用としての必要なローエンドはしっかり鳴ります。
この辺りは900STと比べて大きく印象の差が出るところでしょう。

その他

デザインなどはまあおいておいて・・
付属のコードはカールコードなのですが、カールコードが嫌です。
私が嫌いというだけかも知れませんがまとめるためにあるようで実は邪魔だったり、バネの伸縮力が気になったり、重さも感じるのが嫌です。
ストレートコードにしたいですね。
個人的な意見です。

実際のミックス・マスタリング作業に使用してみた感想
上記の通り超低音が強く出ているので低音チェック用には重宝すると思います。
特にマスタリング時などで使用する場面が出てくると思いました。

逆にミックスの時はおそらく私は使いません。
今までどおり900STで確認します。
理由はステレオ感です。
ヘッドホンを使用すると左右の広がりが強くなり逆にセンターが薄く感じるのですが
これが結構強く出ている印象です。
スピーカーと聴き比べた時の差が大きすぎます。
このあたりは900STはよく出来ているなあと思うポイントでもあります。
つまりはバランスが取りにくいという事ですね。
もちろん慣れれば調整可能だと思うのですが2-3ヶ月での使用ではちょっと私には難しいと感じました。

まとめ

YAMAHA HPH-MT220は総評では良いヘッドホンだと思います。
その他の低音だけ無理やり出している機種と比べると真面目にモニター用として作っているなという印象です。
またリスニング用としては好みが別れるところでしょうが
90年代以前の音源をきくとしっかり出ている低音が逆に「あれ?こんなに低音ドンドンなってたかなあ・・?」という感じに聞こえて
今までのイメージとだいぶ離れてしまいました。
多分私はリスニングには使いません。
リスニングにも今までどおり900STを使うと思います。


以上
HPH-MT220を購入検討されている方は参考にしてください。

YAMAHA スタジオモニターヘッドホン HPH-MT220

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