レコーディングエンジニアの仕事ブログ

レコーディングの事、音楽の事、DAW.DTMの事など適当に書きます

ライブハウスを考えてみる 〜後編〜

前編では私の感じるライブハウスの問題点について書いてみました。

後編では じゃあどうすれば良いと思っているのか?を書きなぐりたいと思います。

                                                    • -

・アイデア その1 "接客を正せ"
出演者への態度や言動はもちろんですが、お客様へいらっしゃいませの一言も無いライブハウスは論外です。はっきり言って世の中をなめてます。
いらっしゃいませ、ありがとうございました くらいはまともに言える接客を学ばせましょう。


・アイデア その2 "椅子、カウンターを設置しろ"
レストランのような設備は無理でも、ドリンクや手荷物が置けるようなカウンター程度はあって良いと思います。
少しでも良いので椅子、ベンチなどは必要だと思います。


・アイデア その3 "禁煙にしろ"
もうそろそろいい加減ホール禁煙にしませんか?
音楽とタバコが密接な関係なのは承知していますがお客さまには不快以外の何物でもありません。ライブハウスは高校生も出演させているのに酒、タバコOKの場所を使用させるなんて倫理的に問題があると思います。
外に喫煙所を作って下さい。


・アイデア その4 "バーカウンターの廃止 または改善"
紙コップに缶ビールや缶チューハイを注ぐだけで500円なんていうしょーもないバーカウンターなんて廃止して下さい。それなら缶を売る方が納得できます。レベルが低すぎます。
結果ライブハウスのバーで美味しいお酒が飲めるなんて誰も期待しなくなってしまうのです。
バーを名乗るならちゃんとしたバーマンを雇って下さい。


・アイデア その5 "ノルマ制を廃止しろ"
ノルマ=出演料となってしまっている現状はいたずらに出演者を探す事だけに営業力が注がれてしまい、その結果、レベルの低い、素人の音楽発表会の場に成り下がっています。
ある程度のレベル、集客が出来ないバンド、アーティストの出演は断るくらいの姿勢が欲しいです。
そうでなければノルマという言葉も使わず、出演費とし、ライブハウスではなくレンタルホールに名前を変えましょう。


・アイデア その6 "ライブハウス企画という名のブッキングは出演しない"
ビジュアル系とアイドル、ギターロックバンドの競演なんていうわけのわからない企画があります。ライブハウス企画というのはただの数合わせ=金目的という事なのでそんな企画は企画ではありません。
またそんなしょうもないライブに出演するのは無駄なのでバンド側は断りましょう。
本当にライブハウス企画であるならライブハウス側も集客の努力をすべきではないでしょうか?


・アイデア その7 "再入場自由にしろ"
殆どのお客さんは目的のバンド、友達だけ見たら帰ります。ほんの少しのほかの出演者も観てみたいと思っているお客さんも入替えの時間が辛かったりや次の出演者の演奏が酷かったりなどの理由で耐え切れずに帰ってしまいます。 ちょっと外でお茶して次のバンド見よう と思ったとしても再入場できなくては話になりません。
わずか1%に満たないかもしれませんが 特に経費がかかるわけでもないのですから再入場OKに今日からすべきではないでしょうか?

・アイデア その8"照明、映像機器を充実させる"
PA設備があるのはあたりまえなのですが近年の演出に映像やライティングは欠かせません。一昔前では高価だったムービングライトも今は数万円から買える時代です。
照明の充実はライブを異空間にするのに必要です。
何故かいまだにムービング1個も入っていない箱が多いような気がします。照明以外にも業務用のプロジェクターなども映像パフォーマンスには欠かせません。
こういったところはクラブ界隈の店に完全に遅れをとっています。

・その他
PAのやる気が無い、ハウリングが起こっても放置なんてPAの資格無しです。
アマチュアバンドばかりでつまらないと思うのは勝手ですが、その立場に自分がいるのは所詮は自分の実力だと思って下さい。

                                                                                      • -

個人的な意見を書かせて頂きました。
内容は別に新しくも無く延々と言われ続けている事ばかりです。
他にもアイデアは沢山あるのですが、自分で将来行ないたい企画に関わる内容もあるのでここでは書きません。
私がやらなくても他の会社、ライブハウスではなく異業種の頭の良い人たちが近く同じような商売を始めると思っています。


結局のとろこ
納得のいかないライブハウスにはバンドやアーティストは出演するのを辞め、ファンは●●ライブハウスには行きたくない とバンドに伝える事が大事なんではないでしょうか?
市場原理ではサービス、条件の悪い店は潰れる運命にあります。今の現状では消費者=出演者です。出演者がライブハウスをしっかりと評価し選ぶべきなのです。
たかが数ヶ月ライブをやらなくてもファンは減りません。
逆に月イチでライブをやってもファンが増えるわけでもないのです。

ライブハウス経営者の人からすれば 「とにかく潰れないようにするのが一番大事」なのは理解できますが、素人や夢をみている人達から搾取をするような事でしか運営が成り立たないのなら それは決して良い商売だとは私は思いません。

ほとんどのオーナーは音楽が好きでライブハウスを始めたはずだと思います。
大好きな音楽を演奏する場所を作りたいという気持ちは素晴しいと思います。
私も含めて音楽に携わる仕事をしている人間は音楽を演奏する場所について真剣に考える必要があるのかもしれませんね。

生意気な意見を多々書きました 失礼します。

********************************************

追加補足
コメント以外でこの記事に対して色々な意見がある人たちが多いようですが・・・ちょっと説明を加えさせていただきます。

まず、私がダメ出ししている接客や設備、照明、ノルマ制、PAの事など
「ちゃんとしている店もある」という事を書かれている方が多いですが
そんなの当たり前です。
全てのライブハウスがダメだと言っているわけではなく
あそこは照明が良かった、ここは食事がおいしかった などいちいち書かなくてはいけないのでしょうか?
逆に名指しで店個別のダメだしをしないといけないのでしょうか?
そもそもそういう事が目的ではなく
ちゃんとしたハコを選んでライブしましょうね という事を言いたいのです。

あと「ライブハウスにそんなもの(禁煙や居心地のよさ)を求めてはいけない」という意見の方は
観に来てくれる自分たちのお客さんを馬鹿にしてると私は思います。
そんな人たちが集まる場所には普通の人が行かなくなるのは至極当然なのかもしれませんね。

私の文章力不足だと思いますが全然意味を違えてとらえる方が多いようで困っています。
人に文章で物事を伝えるのは難しい事だとあらためて感じました。