レコーディングエンジニアの仕事ブログ

レコーディングの事、音楽の事、DAW.DTMの事など適当に書きます

音楽係の専門学校に通っていた時のこと(昔の話)

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あるテレビ番組でイギリス国立音楽院の作曲科の学生がこんな事を言っていた

音楽大学に入れば皆音楽に熱中していると思っていたけど、実際は株取引に夢中になっていた」

 

これを聞いて ふと自分の学生時代の事を思い出したので書こうと思います。

 

 

 

専門学校に進学・上京

私は地方の工業高校の機械科を卒業後、東京の専門学校に入学しました。

日本工学院蒲田校 音響芸術科(当時の名称)です。

 

正確に書くと音大の推薦、音楽短大に落ちて別の専門学校を受けたのですが、受けた科とは違う放送科にしか空きが無いという連絡があり、その時期からでも入れる専門学校が日本工学院しか無かった・・という事になります。

 

当時は今のように情報はなく、パンフレットなどでしか学校を知ることは出来ませんでした。

 

とりあえず東京に行くという事が大事だったので目的はひとつクリアーしたことになります。

 

 

専門学校1年目

専門学校のクラスメイトは男子8:女子2くらいでした。

北海道から沖縄の人もいました。

地元や隣の川崎・横浜あたりの人も多かった記憶があります。

 

私は寮には入らずにワンルームの部屋で一人暮らしをしていました。

学校の授業はひと通り音響の基礎的な事から英語や一般教養などもやりました。

たしかこれは短大卒業資格を得るためという学校側の理由だったと記憶しています。

 

さて 普通、大学生とかの場合はキャンパスライフと言うのでしょうか? サークルがあったり友達を作って遊んだりというような学生生活があると思うのですが、私の場合は週5日のコンビニで夜~深夜のバイトをし、基本的に1年の時は友達はいませんでした。

 

最初に書いたようにレベルは違えど 同じような事を感じていたと思います。

 

自分はレコーディングエンジニアになるために上京し、学校卒業後は何が何でもレコーディングスタジオ、それも日本でトップクラスのスタジオに入るんだ!という強い気持を持ってギラギラしていました。

 

授業は退屈でしたが音楽や音楽制作に関する好奇心であふれていました。

 

バイトのお金でCDを月に数十枚購入して定番から知らない民族音楽まで、とにかく色々な音楽をインプットするという事をアホみたいにやっていたのですが

クラスメートはというと、、特に興味のあるバンドやアーティスト以外の音楽には興味もなく

そもそもレコーディングエンジニア含め音楽業界に対しての情熱というかそういったものが全く感じられなかったのです。

 

ですので 友達がいなかったんですね、全然温度が違ったんです。

 

 

 

 

専門学校2年目

翌年2年に進むとクラス替えがありました。

私の時は50人 4クラスあり 2年では1組とそれ以外に分かれます。

1組というのは希望制+成績順で選考された特別クラスだったと記憶しています。

残酷なことに卒業後業界に就職が見込める50人とそれ以外150人に分けられるのです。

 

無事に1組になった私は1年の時に感じていたまわりとの違和感が若干解消し、少しですが友人ができました。

1組には音楽が好きで業界に真剣に入りたい人がいたのです。

 

 

 

 

就職活動

さて就職活動は春先から始まり、学校に来る求人に応募していくのですが、ブログに書いたように大手レコード会社のスタジオに研修生として決まった後、採用なしという事で自力で大手レコーディングスタジオに私は入ることができて今に至っています。

ちなみにですが、私の時で卒業生約200人のうち 大手スタジオに入ったのが3人、小さなスタジオが1人、NHK音声部が2人、TV音声会社が2人 このくらいです。

私は学校求人外で自力でしたのでカウントしていません。

後にアーティスト系でテクノ専門のエンジニアをやることになる奴が1人いましたね。

 

この事からも当時から音楽業界が狭き門である事がわかると思います。

 

 

 

 

最後に

今でも音楽系の専門学校は沢山あり、全国から生徒が集まっています。

その中で半分以上は「大学にも進学しない(できない)」「高卒で就職はしたくない」「とりあえず東京にいきたい」そんな理由で学校に来ている人だと思って良いかもしれません。

 

今は20年前の当時よりも経済の状況などがちがいますが、おそらくこんな感じです。

付き合いとか楽しいとかいう理由で、そちら側に取り込まれてはいけません。

 

その中で生き残る、業界に入っていけるのはやはり音楽が好きな人です。

 

これは絶対です。

 

決して成績の良い人ではありません。

 

音楽が好きというのは「音楽がないと生きている意味がない」という程の好きです。

 

結局のところ情熱という事になります。

 

この情熱というのは作れといってもできないし、元々持っていないとダメな素質なのです。

 

10年以上前から音楽業界全体的に この音楽に対する情熱を持っている人材が減りました。

エンジニアに限らずレコード会社のディレクターなども含めての印象です。

逆に情熱があるあまり失望し業界を離れる人も多くいます。

 

今後も景気は良くならない、お金にならない、給料が安い・不安定

そんな事を気にするようであれば音楽業界を目指すのはやめたほうが良いでしょう。

 

逆にそんな事を気にしない人 大きな情熱を持っている人たちが新しく入って来てくれる事を願います。

 

 

おわり

 

 

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