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レコーディングエンジニアの仕事ブログ

レコーディングの事、音楽の事、DAW.DTMの事など適当に書きます

定額制音楽配信サービスについて思うこと

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定額制音楽配信 いわゆる音楽ストリーミングサービスというのが今年日本で本格的に始まった。

AWA、LINE MUSIC、Apple Musicが代表的なところ。
今後Spotify電通が出資したという事で日本上陸も間近という事だろう。

AWAがサービス開始した時に登録して使用してみた。
感想としてはまだまだ使いにくい。という印象。

無料期間が終わったが結局、有料会員にはなっていない。
それでもFreeというステータスで月に60分の再生ができる。

さて、この定額制音楽配信サービス。
最近は音楽業界の最後の望み という感じで満を持して始まったサービスなのだが
AWAが400万、LINE MUSICが640万DL」とアプリのダウンロード数は好調(?)な感じだが、実際はどのくらいのユーザーが有料会員になるか?お金を払い続けるのか?というのは疑問だ。

そもそもこのサービスが日本にだけ入ってこなかった理由が「CDの販売に影響する」という理由と「レンタルCD業者や有線放送業者への配慮」だと自分は考えている。
実際はわからないが日本が世界的に珍しいCD文化でいることやレンタルCD業なるものが幅を利かせているからだ。

とにかく沢山の音楽を日常的に聴きたい人には素晴らしいサービスであることは間違いない。

定額制音楽配信サービスというのは例えるなら世界中のありとあらゆる本を集めた巨大な図書館のようなものだ。
そこには人気漫画はもちろん小説、洋書、専門書などありとあらゆる本がデジタルデータで置いてある。
有料会員ならデータを見放題 といったサービスと同じだろう。

さて、ここで問題になるのは多くの割合を占める一般的な普通の人はこの電子図書館で何を見るだろうか?

ドイツ語で書かれた医学専門書や考古学書、知られていないマイナーな作家の絶版書 そんな本を手に取るだろうか?
無い ほぼ無い と言っていいと思う。

そういうものを必要としている人には素晴らしいサービスになる一方、"ワンピースなどの人気漫画しか読まない人たち"にとっては無用の長物でしかない。

そういった人たち は今までどおり好きな漫画の単行本を買うだろう。



回りくどくなったが、本や書籍、読書が大好きな人にとっては巨大図書館は嬉しいけど
普通の人にとっては必要がない。
定額制音楽配信サービスも同じような存在になってしまうのでは無いか?という気持ちがある。

レコード会社や日本の音楽業界がやらなくてはいけないのは
「どうやってお金を集めるか?」ではなく「どうやって音楽を好きになってもらうか?」だと思う。
どんなに巨大なライブラリーを提供したところで、"ある特定のジャンルや歌手にしか興味を示さない層"が殆どなのでは あまり意味が無いし将来性も期待できない。

そもそも日本と欧米 特にアメリカとでは生活の文化的なちがいが大きい。
週末パーティーを開いて酒を飲んで音楽に合わせて踊る なんて事はやらない。
そういう文化自体が無いのだから好まれる音楽の内容だって当然変わってくる。

今までみたいに一生懸命洋楽を模倣してきた時代は終わった。
欧米で今流行ってる音楽(EDMなど)をそのまま輸入しても日本ではそれほど浸透しない時代になった。

同じように定額制音楽配信サービスだってそのままではダメで"日本式"というものを作らないといけないと思う。

まあ まだ始まったばかりのサービスなのでこの辺りは各社色々と考えてくるような気がしていますので、今後に期待したいと思う。


最後に、これからは音楽が本当に好きな層に向けて、より深いサービスを提供するという流れになっていくはずです。
定額制音楽配信サービスも使用スタジオ名、プロデューサー名、参加ミュージシャン名、アレンジャー名、エンジニア名、発売年などで検索が可能になれば
本当の意味での資料として価値のあるものになると思います。
是非このあたりは検討して欲しいですね。

定額制音楽配信サービスについて思うこと でした
終わり

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