レコーディングエンジニアの仕事ブログ

レコーディングの事、音楽の事、DAW.DTMの事など適当に書きます

レニー・クラヴィッツという重要な存在を考えてみる

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2015年に予定されていたレニー・クラヴィッツの来日公演が中止と言う事で
少しレニー・クラヴィッツについて書いてみたいと思います。

レニー・クラヴィッツについてのプロフィールなどはウィキペディアを見てください。
ここでは彼が音楽業界に与えた影響の大きさについて書きます。

レニー・クラヴィッツがデビューしたのは1989年です。
ですので1988年あたりにデビューに向けてのプレゼン活動などをしていたと考えられます。

レニクラのデビューにまつわる逸話紹介
彼は自費でレコーディング済のマルチトラックテープをもってレコード会社をまわっていたそうです。
レコーディングスタジオ費、エンジニア費など当時相当な金額がかかったと思われますが、それらを親戚などから借金をして自腹でアルバムの録音まで終わらせていたそうです。

当時洋楽で売れていたものといえば「George Michael」「Guns N' Roses」「Michael Jackson」など
80年代ポップス・ロック全盛期の時代でした。

そんな時代に彼の音楽を聞いてデビューさせてくれるレコード会社は無かったそうです。
どこに行っても「こんな古臭い音楽は売れない」「ビートルズの真似をしてどうするんだ?」というような意見を言われた、と本人が語っています。

デビューすることが決まったヴァージンのプロデューサーは後にこのような事を言っています。
「正直売れるとは思わなかったけど、ちょうど新人を探していたし、レコーディングが済んでるから、ミックスダウンだけして発売すればいいから、失敗しても痛くないかな? 程度の気持ちだったよ」

つまり、レニー・クラヴィッツはたまたま自腹で録音済の音源があったから、デビューが出来たという事なんですね。

その後のヒットは私が言うまでもなく世界的に有名なアーティストの一人となっています。

レニー・クラヴィッツが音楽業界に与えた影響

レニー・クラヴィッツが音楽業界に与えた影響は非常に大きなものでした。
当時はデジタル楽器発展の時期でスタジオ機材も楽器もデジタル化が進んでいた時代です。
レニー・クラヴィッツがアナログ機材を使用し60~70年代のロックやファンクなどを織り交ぜた音楽性でヒットを連発したことから、トレンドが70年代に戻りました。
ちょうど日本ではCHAGE&ASKA、B'z、プリンセスプリンセスTMネットワークなどが売れている時代です。
「やっぱりアナログだよね」という事でビンテージ機材ブーム、ビンテージギターブームなどはレニー・クラヴィッツの影響だと言って間違いないと思います。

Mr.Childrenにいたっては「深海」で、わざわざレニクラで使ったスタジオで録音したりと
「Circus」のサウンドやアレンジを強く意識した内容となっています。

レニクラのヒットをトリガーにして始まったアナログ回帰やビンテージ機器回帰
それにつづくビートルズなど60年代~70年代の音楽の再評価が起きたと考えています。

その後の影響

レニー・クラヴィッツがアルバム「5」を発売した1998年の事です。
ちょうどレコーディングスタジオにProTools(当時バージョン5)が入り始めていた時期で
エンジニアの中にはProToolsを嫌う人たちも多くいました。

そんな時にレニクラの「5」はProToolsで作られたという事とギターアンプを使わずにアンプファームで行った
という情報があった事で「レニクラもProToolsでやってるんだ」という事が広まり
一気にProToolsへの移行が進んだような気がします。

皮肉にもアナログ機材ブームの火付け役だったレニクラがProToolsへと録音環境の移行を加速させることになるのですが
これも彼なりの「ロック」なのだと私は思っています。
(これについての話は長くなるので今度の機会に書こうと思います)

最後に

2015年の現在でもレニー・クラヴィッツのアルバム作品、デビューから5までは非常に聴く価値があります。
いまだに新しい発見もあります。

あの大胆なエフェクトの使い方やサウンドのメリハリの付け方などひとつのバイブル的な存在感さえ感じます。

最初の話に戻りますが
レニクラが親戚から借金をしてレコーディングをしていなかったら、その才能は埋もれていたかもしれません。
そうです彼は誰からも評価されないまま、自分を信じて行動し、その結果大きな成功を手にしたのです。

レニー・クラヴィッツの軌跡を辿っていくとひとつの道が見えてくるような気がします。
もちろん音楽だけでなく他の仕事や人生でも通じることでしょう。


この記事がこれから何か始めようとしている人の参考になれば幸いです。

終わり

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