感性の磨き方について
感性を磨く
そんな言葉を聞きます。
実際音楽制作の現場では「センスがいい」というような言い方もする 感性。
これを磨きたい、または育てたいという人も多いのではないでしょうか?
先に私の結論を書いてしまうと 感性には個人差があり、おおよそ10歳~15歳程度までにほぼ決まっているもののような気がしています。
しかし今持っている感性を育てる事は十分に可能だと思います。
これを 一般的に感性を磨く という事になるのでしょう。
では どのような方法が有効か?という私なりの感性のトレーニング方法を紹介します。
感性というものは=感受性だと最近思うようになりました。
感受性とは何かの刺激に対してどのくらい敏感に多く影響を受けるか? という事だと思うのですが
影響されやすい人、流されやすい人とは違う性質のものです。
簡単に説明すると
正面から書かれた絵を見て背面を感じる事が出来るか?
絵から作者の心情、メッセージを受けとる事が出来るか?
というようなものだと考えています。
つまり、ことわざの 「一を聞いて十を知る」を感覚に置き換えたものです。
具体的に私がおすすめする感性を磨く方法ですが
本物を見る、本物に触れる という事です。
その中でも芸術作品観賞が最適です。
できれば陶器や骨董などよりも絵画をお勧めします。
日本を代表する芸術家
横山大観、円山応挙、葛飾北斎、竹内栖鳳、川瀬巴水、川端龍子、速水御舟、東山魁夷
、岡本太郎などの作品が国立美術館などのにも多く所蔵されていますので機会があれば是非足を運んでみてください。
この時、何故本物なのかというと、写真や映像では実物のもつ雰囲気、気配などが伝わりません。
こういった実際の作品とじっくり向きあうという時間を過ごすと、少しずつ感受性の扉が開いてくると思います。
音楽でこれを行うとすれば
やはり 生の演奏を聴く という事につきます。
オーケストラを聞きに行くにしても可能であれば日本のオケではなくベルリン・フィルなどの公演をチョイスしましょう。
クラシックでなくとも他のジャンルでも同じように できるだけレベルの高い演奏を選ぶ事をお勧めします。
少しお金はかかりますが、必ず何かの収穫がある事でしょう。
私自身が芸術や職人技が好き という事も大きく関係していますが
一流の作品から何を感じ、何を得、何に生かしていくか? という正解のない心への問いかけをする時間を作ってみると
何か音楽でもヒントが見えるかもしれません。
感性の磨き方について でした。
おわり
本物を見ろと書きながら 書籍も紹介しておきます。
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