ハイレゾのイベントに潜入してきました
先日都内で行われたハイレゾの普及イベントに潜入してきました。
ハイレゾとはハイレゾリューションオーディオ(High-Resolution Audio)の略で
CDよりも高スペックな96kHz-24bitのPCMやDSD音源の事をさします。
ハイレゾの事はここでは省きますが
イベントの概要を紹介します。
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有名オーディオ評論家を招いてFOSTEXなど複数のオーディオメーカー協力の下
「一般の人にハイレゾの素晴らしさを知ってもらおう」
というテーマのようです。
内容はPCMの交流波のデジタル標本化の説明から
96kHzと44.1kHzの違い、16bitと24bitの違いなどが最初に軽くあり
次に試聴コーナーが続きます。
クラシックや50年代~70年代のジャズ
宇多田ヒカルなどのハイレゾ音源の再生が延々続きます。
途中DSDの説明と試聴、ハイレゾの買い方やハードディスクの管理などの話がはさまって
さらに音源試聴が続きます。
少しアナログLPから192khz-24bitに録音した音源の試聴がありましたが
CDやMP3との聴き比べなどは一切ありません。
ハイレゾ音源をかけては「いい音でしょ?」というのの繰り返しでした。
しきりにアピールする「ハイレゾの特徴は豊かな倍音」というキーワードですが
大きな懸念がありました。
・・・・参加者の平均年齢が60歳くらいと非常に年配者が多く
20代、30代と思われる参加者は私を含めて3人ほど・・という状況です。
豊かな倍音と連呼されても・・・どうなのかな・・と思ってしまいました。
質疑応答コーナーもなく、販促の要素もなく、ただオーディオ評論家が用意したハイレゾ音源を延々2時間聴くという非常に退屈で企画性のないイベントとなっていました。
残念
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イベントの最後で主催者から以下の様なコメントがありました。
「ハイファイというものからハイレゾに新しいオーディオが始まっている、日本には優秀なオーディオメーカーがあるのだからハイレゾが是非広まって欲しいという趣旨でイベントを開催しました」
今回イベントに参加してみて思ったことは
今のままではオーディオ業界の未来は無い という事です。
平均60歳の参加者、その参加者も寝ていたりする退屈なイベントをし
日本には優秀なメーカーがある と言っても優秀なソフトが提供できない という現実。
オーケストラといえばベルリン・フィル、決してN饗が紹介されることはありません。
ジャズといえば50年代~70年代のLP音源。
ポップスは宇多田ヒカル。
この先明るい未来があると誰が思うでしょうか。
もちろん高品位な音をまともな再生装置で聴くことは素晴らしいと思うのですが
ハイレゾのターゲットが結局は今までもオーディオ好きだった年配者 では先が知れています。
ハイレゾについては今度別で意見書こうと思いますが
とりあえず今回のハイレゾ普及イベントは企画段階のミス という事で終わりにしたいと思います。
おわり