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レコーディングエンジニアの仕事ブログ

レコーディングの事、音楽の事、DAW.DTMの事など適当に書きます

自分が高校生だった時と今の音楽再生にかかるコストの違い

私は今年で38歳。1975年生まれです。
私が高校生の時は1991年〜1993年くらいです。

その当時と今を音楽再生装置を中心に考えてみたいと思います。

工業高校に入学した私は家の近所のホームセンターでバイトを始めました。
時給は650円くらいだったと思います。
学校から帰ってきて3時間、土日は8時間 1ヶ月で6万円くらいのバイト代です。これでも多い方だった記憶があります。

逆に出費はというと、定期代5000円、昼飯や飲食代で15000円 差し引き自由に使えるのは4万くらいでしょうか。

当時普通に音楽をエンジョイするのに必須だったアイテムがカセットテープウォークマンです。
SONY以外のものもウォークマンと呼ばれていました。
この頃の値段で1万5000円〜2万円くらいはする高校生には高価な機械だった記憶があります。
ちょっと安いのは厚くて知らないメーカーでリモコンもなくて ダサい。という感じでした。
音楽を聞くにはウォークマンだけでは無理でした。
3000円のCDを買うなんてなかなか出来なかったのでレンタルCDが主流です。
レンタルCDを借りるだけでは済みません。録音するカセットテープが必要でした。
74分で300円、メタルテープは500円位したと思います。レンタルCDの金額とあわせるとアルバムで700円くらい必要だったのです。

レンタルCDを借りてきて必要なのはダビングする機械です。当時はCDラジカセなるものが主流でしたが音楽好きな男の子はコンポという感じでした。
私もバイト代をためてコンポを買ったのを覚えています。
ケンウッドのロキシーというシリーズでした。スーパーウーハーも買いました。
コンポの金額は10万円くらいしたと思います。

今は音楽を聴くのもスマホがあれば足りるという時代です。CDもレンタルしないでしょうがレンタルしたCDも家のパソコンで取り込むだけ、カセットテープは買わなくていいのです。
そう考えるとウォークマンで音楽を聴くまでに様々なお金が必要だったのだなと思います。
音楽以外でもバイトを探すのも求人雑誌を買う。
洋服を買うにもファッション雑誌を買う。
女の子の家に電話するにもテレホンカードを使って公衆電話へ走る。
旅行に行く時もるるぶを買う。

今は音楽を聴くのも何をするにもスマホかパソコンがあれば無料の情報がありお金がかからない時代になったんだなと痛感するのです。

好きな音楽を聴く、こんな身近な事でもお金がかからない時代なら景気が良くならない、仕事が増えない、収入が増えないのは当たり前だなとも思うのです。

今考えると80年代後半から90年代が異常だったという事だと思うのですが
そんな稀な時代に青春を過ごせて沢山の素晴しい音楽と出会えて自分は幸せだとも思うようになってきました。

そんな事もあって今カセットテープ収集が本格的になりつつあります。
当時のカセットテープを見るだけでタイムマシンのようにあの時の気持ちが蘇るのです。
今の高校生が20年後、中年になったときスマホを見て「ちょー懐かしい」という時代が来るのでしょう。
その時は音楽は何で聴いているのでしょうか?

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