レコーディングエンジニアの仕事ブログ

レコーディングの事、音楽の事、DAW.DTMの事など適当に書きます

ある先輩レコーディングエンジニアの事

アシスタント時代よくご一緒させて頂いたエンジニアの方のblogを見つけて拝見しました。



そこには私の記憶の中にある印象とは違った言葉が綴られていました。

一部抜粋(原文ではありません)
・私の担当したシングルが1位で他の同グループユニットのCDは3位だったのは自分がエンジニアを担当していないから。(自分がミックスすれば1位になるよ・・もっと俺を使え という内容)

・今最もやらなくてはいけない事はCDを売ることだ。綺麗ごと言わずにCDを売るのは凄い


エンジニアのミックスの良し悪しが作品の質に影響する事は良くわかる。しかしそれがセールスに繋がるかというのは疑問だなあ。しかも自分がやればもっと売れる=他のエンジニアではダメだというように解釈できる文章をブログに書くというのもどうかと思う。
たしかに実績がある素晴しい方なのは認めるがこれでは天狗と言われても文句は言えないでしょうね・・。
CDを売るのが重要 というのはわからなくも無い。わからなくも無いけど同じ意見ではない。
CDを売る為の手法は沢山あるがルールギリギリのオマケ商法と言われても仕方が無い手法でのセールス記録やお金にどれほどの価値があるのかは疑問だし、少なくとも私はCDが売れる事に大きな意味は感じない。お金の話ならもっと他にお金を生み出す方法はある。
知っている人がこんな事を考えるようになってしまったのか というものショックではあるけどどんな手を使ってもCDを売るんだ という考えになってしまうほど音楽業界は終わっているのかとも思う。
実は彼も被害者なのかもしれないなあ と少しさみしく思います。