レコーディングエンジニアの仕事ブログ

レコーディングの事、音楽の事、DAW.DTMの事など適当に書きます

レコーディングセミナー動画解説1

2011年にサンレコ企画で行われたプロデューサー佐久間正英さんとレコーディングエンジニア山口州冶さんの動画が公開されています。

まず・・・
セミナーであるはずの企画がすっかりバンドのレコーディング現場になっていますね。
2人ともこういった企画には馴れていないのでしょうがないかと思うのですが参加者からお金をとっているのでもっと親切な解説が必要だと思いますよ。
というわけで私がこの企画の補助解説を勝手にしようと思います。

まずドラムのマイキングについて説明を州冶さんがしていますが補足です。「ハイハットにはコンデンサーマイクも使う事もあるけど今回はSM57」という理由は「よりロックテイストを強くする為に今回は57を使おうと思います」という事です。
バスドラムにD112を使うのですがD112の特徴はアタックと低音が少し強調されたドンシャリ気味な音で派手さを狙っているものと思われます。
バスドラムの余韻を録音すると言っているbeta52は超低音「バフ」という音を収録するために立てます。他にはノイマU-47FETとかも使います。
アンビエンスマイクは部屋鳴りを収録するためのもので空気感やラウド感を足す為に使います。
ノイマンU87とエレクトロボイスRE20を使っていますが他にはリボンマイクやノイマンU47tubeなども使います。

位相位相と良く言っていますが位相は聞いて判断するのですが
どちらか迷った場合は低音が出ているほうを採用する(逆に低音が無くなる方を避ける)という事だと思って下さい。

他にも色々あるのですがせっかく現場にお金を出して見に来ている参加者がいるのですからバスドラムに使っているフェアチャイルドの有り無しを録音して聞き比べたりしてもよかったかなあと思いました。
続きの動画も説明して行こうと思います。