レコーディングエンジニアの仕事ブログ

レコーディングの事、音楽の事、DAW.DTMの事など適当に書きます

バンドやシンガーソングライターに必要な事

バンド活動や音楽活動をしている人たちは多いと思います。
一昔前はメジャーデビューするという事が夢でした。
ある程度見た目が良くてそこそこの音楽をやっていればメジャーでも人気になった昔とは違い今はメジャーの敷居が下がり、売れる敷居が上がった状況だといえると思います。
今必要なものは何か?
よく言われる個性だとは思うのですが、じゃあ個性って何だ?というと非常に難しいと思います。
まず音楽という文化カテゴリーが既に新しい発明も無く飽和状態であるという事(私の勉強不足かもしれませんが・・)
新しい音楽が無いという事は過去の音楽の焼き直しを繰り返しているに過ぎず未だにビートルズビートルズ言っている事からも事態は予想以上に行き詰っているのではないかと思います。

では必要な個性とは何か?というと今はプロデュース能力であると思うのです。IT企業やベンチャー企業がそうであるように新しいアイデアや手法を用いて活動をしていくという自己プロデュース力。
今までの音楽業界はプロデュースというとアレンジャーの仕事を含めたポジションの事をいうのですが、これからは自己プロデュースが出来ないとその先に行けないんじゃないかと思うのです。
なぜならば誰も売れる音楽やバンドを見抜けないからです。見抜けないという事は育てる事も出来ないという事なので結果本番でレースをしてみて勝ったものだけ残すという事をしているんだと思います。

例えば単純な目標でも「ZEP東京でワンマンをやる」のと「東京ドームで2Daysをやる」というのではそれまでの道のりが全然違ってくると思うのです。
そういった事も含めてどういう活動をして行こうか?というのがプロデュースだと思うんです。
他にもイーグルスみたいにバンドを株式会社にするっていう変化球もあります。

自己プロデュース 考えてみるのも良いかもしれません。


ちなみに以前レコーディングをしたバンドから
「○○さん今度うちらのバンドプロデュースしてくださいよ!」
と言われたので私はこう言いました。
「俺が君らをプロデュースしたらまず解散だな」
まあギャグ半分・本気半分でしたがそういう選択もあるって事です。