レコーディングエンジニアの仕事ブログ

レコーディングの事、音楽の事、DAW.DTMの事など適当に書きます

CDが売れない理由を考えてみる 2

音楽業界の実情をデータを交えて私なりに考えてみたいと思います。
CDが売れない。

これはそもそも本当なのでしょうか?
また、何と比べて売れないと言っているのでしょうか?

日本レコード協会が発行しているレポートを見れるのでこれの2011年度版沿って説明していきます。
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資料33
2009年の音楽ソフト産業の売上合計はCD・音楽ビデオなど含めて
42億4450万ドル(日本円で3974億円)となっており世界2位の音楽消費国です。
1位のアメリカは45億6200万ドルとその差 3億1750万ドル(約285億円)
人口が2倍以上という事を考えると世界一音楽にお金を使っている国なのです。
3位のドイツから5位フランスまでは10億ドル代ですが6位以降は一気に桁が変わり
39位の中国は2880万ドル(約26億円)です。
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この資料からもわかりますがCDが売れないという表現は
全盛期と比べて売れない という意味です。
レコード発行枚数を見ると2010年の総生産数は1981年とほぼ同じ数字です。
【資料15参照】
生産枚数では1998年にピークを迎え徐々に減少してきている状況です。
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資料23 デビュー歌手数
年間にデビューする組数がCDが売れていた2000年が155組なのに対して
CDが売れなくなった2008年、2009年と500組を超えています。
CD売り上げが減少しているのにデビューが3倍になるという事はどういう事でしょうか?
1980・90年代から今でも活躍しているアーティストは一定のファン層から売り上げが見込めます。
しかし新人の場合は売れるか売れないかわからないので、デビューさせてみて駄目なら1年から3年で契約終了という事をやっているのです。
「育てる仕組み」とか「絶対に売れるという自信」はもはや存在しません。
とにかく沢山馬を集めて走らせてみて早くゴールした馬を残すと言うようなテストレースをやっているのです。
もちろん"勝てる馬"がなぜ勝てるのか、どうすれば同じような馬が育つのかというノウハウや情熱は消えうせています。

ですので音楽業界は天才か大きなスポンサーを付けられる新人が出てくるのを待つしかないのです。
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この資料は非常に勉強になるので音楽業界を目指す人も今スタジオでアシスタントをやっている人も仕事をしているエンジニアも是非目を通して欲しいと思います。

続く

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